気になる口臭を改善しませんか?
なかなか自分では気づきにくいお口のにおい。
「自分の口臭があったらどうしよう・・・」といった不安から人前で話すことに自信を無くす場合もあるかもしれません。
そんな口臭ですが、実はお口の専門家でもある歯医者で改善ができるかもしれません。
必ずお口の症状は、お口の中に原因があるものです。
慢性的な不安から解消されるためにも一度歯医者で口臭の検査を受けてみるのもよいでしょう。
こちらでは、口臭についての種類や原因、それに対する治療内容についてご紹介します。
目次
こんなお悩みありませんか?
- 朝起きた時口臭が気になる
- 舌についた苔のようなものがにおう…。
- 緊張した時口が臭う
- 口が乾くとにおいがする
- 口がくさいのは胃が悪いからでしょうか…。
- 年を取ったら口臭が強くなった気がする…。
口臭の種類とその原因
口臭は、生理的口臭と病的口臭の2つに大きく分類されます。
タイプが違えば、原因も異なります。
この2つのタイプについて詳しくご紹介します。
生理的口臭
生理的口臭とは、ライフスタイルや精神のストレスなどによって引き起こされるといわれている口臭です。
歯磨きなどの口内ケアや食事、お話などをすると弱まるといった特徴がありあまり心配はいらない口臭です。
生理的口臭が起きやすい場面・起きやすい人として、次のことが挙げられます。
・起床時
・空腹時
・疲労、緊張時
・口呼吸の方
・妊娠中の方
・中年から高齢の方
・においの強い飲食物を口にした方
など
ではなぜ、口臭は発生してしまうのでしょうか。
その原因には唾液が深く関係しています。
●唾液
口臭の発生と唾液はとても密接なつながりがあります。
唾液には自浄作用という機能があり、口腔内に付着した汚れを洗い流してくれたり、菌の働きを弱めたりしてくれます。
就寝中や緊張している際、唾液の分泌量が減ってしまい自浄作用の機能が低下してしまいます。
また、口呼吸の方や口が開きっぱなしになっていると口の中が乾燥しやすくなり唾液による自浄作用の効率を下げてしまうのです。
そうすると、口内の菌の働きが強くなってしまい、その結果口臭が引き起こるとされています。
病的口臭
名前の通り、何らかの疾患が元となって口臭を発生させているものを指します。
生理的口臭が歯磨きなどの口腔ケアで改善が見込めることに対して、病的口臭は改善のために治療が望ましいとされています。
病的口臭を発生させる原因は、大きく分けると口腔由来と全身由来の2つに分けられます。
●口腔由来
口腔由来の原因には、次のことが挙げられます。
・歯周病
病的口臭の原因として、歯周病が最も多いとされています。
歯周病とは、歯の歯ぐきの隙間(歯周ポケット)に歯周病菌が付着、蓄積することで歯ぐきに炎症を引き起こす症状です。
症状の発生には歯周病菌が強く関係しており、この歯周病菌が口臭を引き起こすのです。
歯周病菌は嫌気性菌(けんきせいきん)と呼ばれ、空気に触れずに増殖する菌で歯周ポケットの奥深くを好みます。
歯周ポケットに潜む歯周病菌をセルフケアで除去することは難しいためどんどん増殖し、口内に存在するタンパク質(食べかす・細菌など)を分解する際に口臭の元となる硫化ガス(硫化水素・メチル・メルカプタン・ジメチルサルファイド)を発生させるのです。
また、歯周病によって発生される硫化ガスは、歯ぐきを刺激する特性があるため歯周病をさらに進行させてしまう場合があります。
・舌苔(ぜったい)
口臭の2番目の原因として挙げられるのが、舌苔です。
舌苔とは、口内の細胞が剥がれ落ちた際に舌の上に溜まったもので、灰白色または黄白色をしています。
舌苔は、細菌、剥離上皮細胞、血球成分などのタンパク質を多く含んでいます。
これを、歯周病菌をはじめとする嫌気性菌が分解し、口臭の元となる硫化ガスを発生させます。
・虫歯
虫歯の症状が進行すると、やがて歯の根っこの部分の神経に達します。
するとその神経を腐らせてしまい、強い悪臭を発生させることがあります。
・ドライマウス
ドライマウスは何らかの原因によって、唾液の分泌量が減り口の中を乾燥させる症状です。
ドライマウスとなると唾液による自浄作用が低下し、口内の除菌力効率が下がってしまいます。
すると細菌の活動が活発となり、口臭にもつながるといわれています。
●全身由来
全身由来の原因には、次のことが挙げられます。
・耳鼻科の疾患
口臭を発生させる耳鼻科の代表例として、副鼻腔炎(ふくびくうえん)が挙げられます。
副鼻腔炎になると、副鼻腔に侵入してきた細菌を洗い流すために大量の鼻水がつくられます。
するとその鼻水がのどの方へと流れ込む後鼻漏(こうびろう)という症状を引き起こす場合があります。
この後鼻漏によって、鼻水と一緒に溜まった膿のにおいがのどを通り、口臭を発生させることにつながります。
・その他疾患
-呼吸器系疾患
気管支拡張症(きかんしかくちょうしょう)、肺がん、肺結核、肺腫瘍がみられる場合、アセトン臭(りんごが腐ったような甘酸っぱいにおい)を発生させることがあります。
-耳鼻咽喉系
扁桃炎、咽後膿瘍(いんごのうよう)、咽頭がん、副鼻腔炎・副鼻腔がんがみられると、タンパク質のえそ臭(肉の腐ったようなにおい)を感じる場合があります。
-肝疾患
肝硬変(かんこうへん)や肝臓がんがあると、アンモニア臭がすることがあります。
など
心理的口臭
実際に口臭がなくても、「自分の口臭がまわりの人に迷惑をかけているのではないか・・・」と思い悩むことで発生する口臭です。
ストレスを感じやすい人や、精神的に不安定な方によくみられる症状です。
口臭のセルフケア
口臭があると関わる人にネガティブなイメージを与えることにつながってしまうため、なるべく対処していきたいものです。
セルフケアをおこない、口臭の対策・予防をしていきましょう。
口臭対策としてできること
口臭の対策として、次に挙げられることが有効とされています。
●よく噛んで食事をする
食事の際によく噛むことで、唾液の分泌量が高まります。
そのため、柔らかいものばかりではなく、歯ごたえ・噛み応えのある食事を心がけ、ゆっくりよく噛んで食事をすることが大切です。
●丁寧な口腔内のお掃除
毎日ブラッシングをおこない、食べかすなどの磨き残しがないようにしましょう。
また、舌磨き用のブラシを使って、舌苔を落とすことも大切です。
力の入れすぎは下を傷つけてしまいますので、注意しましょう。
舌清掃は日頃の口臭対策として歯ブラシとともに口腔ケアのルーティンにいれてぜひ、実践してみてください。
・舌掃除の手順
①舌掃除専用のブラシを用意します。
②鏡をみながら大きく口を開け、思い切り舌を口の外に出します。
こうすることで吐きそうになる反射を予防できます。
③思い切り舌を出すと、舌に山ができます。
この山の頂上あたりにブラシを当て軽めの力(100g 以下の圧力)で前方に掻き出すように磨きます。
④2-3 回ブラッシングしたら舌ブラシを洗浄し、舌苔が取れなくなるまで繰り返してください。
⑤舌清掃終了後に歯磨きをしてください。
順序が逆になるとかえって口臭が強くなることもあります。
●唾液腺マッサージ
唾液腺のマッサージをおこない、唾液の分泌量を上げることも口臭対策には有効です。
次の3か所にアプローチしていきましょう。
・耳下腺
上の奥歯あたりを数本の指で、後ろから前へマッサージ
・顎下腺
耳の下からあごの骨に沿って、上に押していくマッサージ
・舌下腺
親指であごの先にある骨の内側を真上にぐっと押していくマッサージ
柏などがや歯科クリニックの
口臭への治療内容
柏などがや歯科クリニックでは、口臭のお悩みを抱えたお客様の不安を払拭できるよう、精密検査を取り入れた治療を行っております。
こちらでは、当院がおこなっている口臭に対する治療についてご紹介しています。
精密検査
柏などがや歯科クリニックでは、口臭で悩まれている方に対してはじめにオーラルクロマと呼ばれる唾液検査をおこないます。
オーラルクロマとは、口臭に含まれる成分を分析し、元となっている原因を特定するための機器です。
口臭の主成分とされる揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)を、硫化水素・メチルメルカプタン・ジメチルサルファイドの3つに分離し、数値としてその濃度を計測します。
その成分の数値に合わせて適切な治療をおこなっていきます。
歯周病治療
検査でジメチルサルファイドの数値が高い場合には、おもに歯周病治療をおこないます。
●スケーリング
スケーラーと呼ばれる機器を使用して、歯の表面についている歯石を除去していく治療です。
●SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
キュレットという機器で、歯周ポケットや歯根近くにに付着している歯石を取り除いていく治療です。
●PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
名前の通り、歯のプロフェッショナルによる歯のクリーニングをおこなうことを指します。
歯科衛生士が専門的な機器を使用して、家庭では落としきれない歯の汚れを落としていきます。
ロイテリ菌タブレット
ロイテリ菌とは乳酸菌の一種で、虫歯菌や歯周病菌を減らしお口の中の菌のバランスを整えるといわれています。
ロイテリ菌タブレットは、その優秀な菌を効率的に取り入れられるタブレットで、母乳由来であることから副作用がありません。
このロイテリ菌タブレットを服用することで、口臭の原因のほとんどともいえる歯周病菌を減らし口臭の予防が期待できるのです。
タブレットの味もイチゴ味・ミント味とあるので、不快感少なく取り入れることができます。
3DS治療(除菌療法)
Dental Drug Delivery Systemの頭文字から取った治療で、歯に薬剤の成分を直接届けてお口のトラブルを予防する方法です。
近年、需要が高まりつつある最新の治療で、口内の虫歯菌や歯周病菌を除去することを目的としています。
歯の清掃をおこなった後に、専用のマウスピースに薬剤を注入して歯に装着します。
この方法によって、口臭の原因物質である硫化ガスを発生させる歯周病菌が減り、口臭対策として効果を発揮します。
よくある質問
コーヒーは口臭の原因になるのでしょうか?