子どもの歯が大人の歯にも
影響します
柏などがや歯科クリニックでは、子どもの歯の健康サポートにも力を入れています。
子どもの歯が虫歯などのトラブルによってむしばまれてしまうと、生え変わる永久歯にもよくない影響を及ぼします。
そのため子どもの歯であっても「生え変わるから放っておいても大丈夫」と思わず、正しく治療を受けて長く健康的な歯でいられるよう努めましょう。
こちらでは、子どもの予防歯科について詳しくご紹介しています。
目次
こんなお悩みありませんか?
- 子どものうちから手入れをしておきたい
- 歯並びが気になる
- 子どもの歯の予防
- 自宅でのケア方法
- 歯医者を嫌がる
- 歯ぎしりが気になる
子どもの歯について
子どもの歯と大人の歯では虫歯のなりやすさや、特徴が異なります。
子どもの歯を健康に保っていくためにも、その特徴を理解してしっかりと予防していきましょう。
まずはじめに、子どもの歯の特徴についてご紹介します。
乳歯と永久歯
一般的に生え変わるまえの子どもの歯を乳歯、生え変わった大人の歯を永久歯と呼びます。
乳歯と永久歯の違いについてみていきましょう。
●本数
乳歯:20本
永久歯:32本(親知らず含む)
●大きさ
乳歯の方が永久歯に比べてひと回りほど小さいです。
●歯の質
乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質と呼ばれる組織の厚みが半分程度といわれています。
・エナメル質とは
歯の一番外側を覆っている部分で、目にみえている歯の表面の硬い層のことを指します。
・象牙質とは
エナメル質のすぐ内側に位置している組織です。
とても柔らかく、硬いエナメル質を内側から支え歯を割れにくくしています。
●色
子どもの歯は白みがかった色をしており、永久歯は少し黄色がかった色をしています。
乳歯の特徴
乳歯には次のような特徴があります。
●永久歯のスペースの確保する役割
乳歯には次に生えてくる永久歯のスペースを確保している役割があります。
基本的に、乳歯が生えていたところに永久歯が生えてくるため、虫歯などによって通常よりも早い段階で乳歯を失ってしまうと、そのスペースを埋めるようにまわりの歯が移動してしまいます。
歯が移動することで、永久歯が生えてくるスペースがなくなってしまい、歯並びが悪くなってしまうリスクがあります。
●虫歯になりやすい
虫歯は歯に付着している菌が、糖から酸を生成しエナメル質を溶かすことで発生します。
乳歯は永久歯に比べ、酸に弱くエナメル質も薄いため虫歯になりやすいとされています。
また、子どもの虫歯は神経に近くなっても痛みを感じないことも多く、痛みを訴えないことがよくあります。
特に子どもの場合、歯の痛みをうまく伝えることが難しいため、気づいた時には症状が進行してしまっているケースもあります。
子どもの虫歯について
乳歯の虫歯が感染しやすい時期は、「感染の窓」ともいわれるおよそ生後1歳半~2歳半の時期です。
虫歯の原因菌は唾液から感染します。
同じ食器・スプーンの共有・口移しなどが原因で親の虫歯菌が子どものお口に感染するため、注意が必要です。
乳歯の虫歯を放置するリスク
乳歯に虫歯があらわれた状態を放置していると次のようなリスクがあります。
●他の歯が虫歯になりやすくなる
虫歯を放置していると、お口の中で虫歯の原因菌が増え続けてしまいます。
そうすると、他の歯にも原因菌が移り、虫歯を発生させるリスクが高まります。
●永久歯の歯並びがずれやすくなる
乳歯が虫歯となって早期に失ってしまうと、隣の歯が傾いてしまうことがあります。
その結果、永久歯が生えてくるスペースが十分に確保できず、永久歯の歯並びに悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
●永久歯の発育を妨げる
乳歯が虫歯になって神経まで達すると、乳歯の下で育っている永久歯に悪影響を及ぼします。
へこみや変色している永久歯が生えてくることもあります。
●あごが十分に発達しない
乳歯が虫歯になってしまうと痛みによって噛む回数が減ってしまうことがあります。
噛む回数が減ることによって、あごや噛む力の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。
子どもの歯の予防方法
虫歯などの症状があらわれてからの治療は、子どもにとってとても不快感のあるものとなってしまいます。
そのため、虫歯を未然に防ぐための予防をおこない、子どものお口の健康を守っていきましょう。
こちらでは、年齢ごとに適した子どもの予防方法についてご紹介しています。
子どもの歯の予防方法 0~1歳
赤ちゃんの歯が生え始める6カ月ころから、お口の中のケアを始めていきましょう。
まずはお口の中を清潔にする習慣をつけることが大切です。
まだ、歯ブラシではなくミルクを飲んだ時の後にガーゼなどで口の中をきれいにしましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯菌は1つもありません。
しかし、食器の共有や口移しによって唾液が触れると、赤ちゃんの口の中に虫歯菌が感染してしまうのです。
そのためまずは、親御さんが虫歯を治療して口腔ケアを大切にしましょう。
そして、食器の使いまわしをしないなどして、感染のリスク軽減に努めましょう。
子どもの歯の予防方法 2~6歳
子どもの歯磨き習慣をつける大切な時期です。
なんでも自分でやりたい時期なので、歯ブラシを渡して自分で磨いてもらい、歯磨きに慣れてもらうことからはじめましょう。
まだ、自分で磨いただけでは不十分なので、必ず仕上げ磨きをしてください。
また、この時期は色々なおやつを食べ始める頃で、お口の中に糖分が長くとどまらないように時間を決めるなどしておやつのあげ方に注意しましょう。
そして6歳ごろになると、奥に6歳臼歯(はじめての大人の歯)が生えてきます。
乳歯に比べて歯の溝も深く、生えたての歯はやわらかいため虫歯になりやすいので、歯科医院で正しい歯磨き方法を学びましょう。
小学生
小学生になると徐々に乳歯から永久歯に生え変わり始めます。
永久歯への生え変わりが部分的に起こるため、歯と歯の間に段差ができることにより、歯ブラシが行き届かなくなる場合があります。
特に生えたての永久歯は歯の質が弱く、虫歯になりやすいため1日2回は必ず歯磨きをしましょう。
年齢が上がるにつれて、歯磨きがだんだん上手になってきますが、低学年はまだまだ磨き残しが多い時期です。
油断すると、歯ぐきの境目に汚れが残ってしまい、歯肉炎を引き起こす場合もあります。
確実に虫歯を予防するために、高学年になるまでは就寝前の歯磨きは「仕上げ磨き」をおすすめしています。
柏などがや歯科クリニックの
予防歯科の方針
歯科受診の苦手意識をなくす
小さな子どもへの治療は最初が大切と考えています。
最初の治療で歯医者は「怖くない」「痛くない」と認識してもらえると通院や治療もスムーズにおこなえます。
そして、ライフスタイルの中に定期的に検診を受ける習慣をつけることが、生涯において健康な歯を維持し続けるために大切なことだと考えています。
そのため、当院では痛みの治療だけでなく、子どもと親御さんの口内リテラシー向上のための歯磨き指導や食生活へのアドバイスも重点的におこないます。
診療内容
柏などがや歯科クリニックでは子ども一人ひとりに合った診療プログラムをご提案いたします。
当院の小児歯科は「虫歯になってから通い始める」のではなく、「お口の環境を整えるため」に通ってもらうことを目指しています。
子どものころから口腔リテラシーを高めることで、年齢を重ねても健康な状態で維持することが期待できます。
また、大きくなって親になった時に、次の世代の子供たちにもこの考え方でライフスタイルの中に歯科医院に行くことが取り入れられ、
歯の大切さを伝えていくことができると考えます。
フッ素
フッ素は口腔内トラブルの予防の1つとして、取り入れられる治療です。
おもな効果については次のことが挙げられます。
●エナメル質の強化
歯の表面はエナメル質という硬い層におおわれています。
フッ素は、このエナメル質を酸に溶けにくい性質に強化し、虫歯菌に対する抵抗性を高める効果が期待できます。
もう少し専門的なお話をすると、歯の表面はハイドロキシアパタイトという物質で構成されていて酸に弱い性質があります。
これがフッ素と結合することで、フルオロアパタイトという酸に強い物質に変わり、強い歯に生まれ変わります。
●エナメル質の再石灰化の促進
お口の中では歯を溶かす脱灰と、歯を修復する再石灰化がおこなわれています。
フッ素は、この脱灰によって溶け出したカルシウムやリンを元の状態へと修復し再石灰化する効果があります。
●酸の生成の抑制
口の中には虫歯菌が存在し、その菌によって酸が生み出されます。
フッ素はこの虫歯菌の働きを弱め、酸の生成を抑制します。
シーラント
シーラントとは、虫歯になりやすい歯の溝に、フッ化物入り樹脂を詰めて虫歯になりにくい環境を作っていく治療内容です。
特に奥歯によくおこなう治療です。
おもな効果については次のことが挙げられます
●虫歯の予防
虫歯を発生させる虫歯菌は、歯の溝に存在しやすいものです。
その菌の住処になりやすい溝をシーラントによって埋めてしまうことで、奥歯の脱灰を防ぎ虫歯の予防につながります。
●歯磨きがしやすくなる
シーラントで食べ物が詰まりやすい歯の溝を塞ぐことで、食べ物が詰まりにくくなり歯磨きがしやすくなります。
●痛みのない治療
シーラントは、歯を削らない治療のため痛みを感じることはありません。
欠点として、元々の溝にフッ化物樹脂を流しこんで固めているだけなので取れやすいといったデメリットがあります。
定期検診の際に取れたところがあれば、その都度シーラントをし直す必要があります。
診療の流れ
検査
問診表にご記入いただいた内容を元に保護者の方により詳細にお話を伺います。
特に子どもの食事や間食について詳しく伺っていきます。
また、必要によってレントゲン検査をおこなう場合もあります。
診断・説明
検査結果に基づいて、子どもの性格やライフスタイル、生活環境に合った治療計画をご提案します。
どのように治療をするのか、保護者の方に説明して納得していただいてから治療をスタートします。
治療の練習
虫歯がある場合
いきなり治療をスタートするのではなく、子どもにわかる言葉で治療の内容を説明して練習します。
すぐに歯を削るようなことはありませんのでご安心ください。
虫歯がない場合
ご希望がある場合、予防のための処置をおこないます。
この時もすぐに処置をするのではなく、練習をしてからスタートします。
治療
治療は極力痛みが出ないように、お口の状態によって麻酔をします。
子どもの様子を確認しながら、長年の経験を活かした治療をおこないます。
子どもが泣いてしまうことに医師もスタッフも慣れています。
歯医者さんが苦手な子どもも気にせず、私たちと一緒に頑張りましょう。
予防処置
シーラントやフッ素をします。
1人で正しい歯磨きができるようにブラッシング指導や食事指導もおこないます。
メンテナンス
頑張って治療をした後、また虫歯にならないように予防をはじめます。
ここからが本当の意味でのスタートです。
子どもの大切な歯が虫歯にならないように毎日のケアをしていきましょう。
よくある質問
仕上げ磨きはいつまで必要?
明確にこの時期までというものはありません。
小学生になると、自分でやりたがる子が多くなり仕上げ磨きをしなくなっていきますが、目安は「きちんと磨けるようになるまで」です。
年齢が上がってくると嫌がる子も増えてくるので、「染めだし」を使って汚れを見えるようにすると磨き残しが確認できて落としやすくなります。
乳歯が抜けないうちの大人の歯が生えてきたらどうしたらよいの?
そのままにしておくと、抜けかけの乳歯は永久歯の邪魔をして歯並びが悪くなり可能性があります。
時間が経つと抜けることが多いですが、歯科医の指示を仰ぎましょう。
子どもの前歯が斜めに生えてきたらどうしたらよいですか?
子どもの前歯が真っすぐ生えてくることは珍しく、斜めに生えてきたりすき間があくこともあります。
早期にできる子どもの矯正もありますので、早めに歯並びの相談をしましょう。
指しゃぶりは歯並びに影響がありますか?
5歳を過ぎると歯並びに影響があるといわれています。
そのため早いうちから子どもにさせないようにしましょう。
ただし、無理にやめさせると子どもの負担になってしまうため少しずつ指しゃぶりがおかしいことを伝えましょう。
3~4歳の間は少しずつでよいので、見守ることも大切です。
歯磨きをしても歯に色がついています。虫歯ですか?
お茶などの着色の可能性があります。
虫歯も黒くなるため、実際に確認しないと一概には言えませんが着色は歯科医院で磨くときれいに落とせます。
一度受診して確認することをおすすめします。
著者 Writer
- 松田 覚
- 資格:歯科医師
【患者さまへひとこと】
虫歯や歯周病を放置するのが一番よくないことです。
怖がらずご相談下さい。
解決方法を見つけましょう。
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虫歯や歯周病の予防や治療、入れ歯、義歯など歯に関する治療をおこないます。一般歯科とは基本的に保険の適用範囲内の治療を指します。
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お口の健康を守るためには歯医者でのケアが大切です。自分では取り切れない汚れなどを除去していきます。治療は一度終えたら完了ではなく、定期的に治療することでより高い予防効果を発揮します。
子どもの
予防歯科
子どもの歯は大人の歯に比べて虫歯になりやすいです。自宅のケアだけでは汚れを除去しきれないので、プロのケアも大切です。子どもに合わせてブラッシング指導などもおこないます。
矯正歯科
歯の矯正方法「全顎矯正治療」「部分矯正治療」「インビザライン (マウスピース矯正)」についてご紹介しています。
審美歯科
歯の本来の機能を回復することを重視しつつ、より白く・歯並びを綺麗に揃える・歯の形を良くするなど、美しさを視野に入れた治療をおこないます。
口腔外科
親知らずの抜歯やインプラントの治療をおこないます。親知らずによってお口のトラブルを引き起こすことがあるため早期の治療が大切です。
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